柄にもなくピンクから黄色に

浮気のつもりだったんですけどね?

ファンサービスについて。

前の記事でもお話ししたように、私は今まで


2次元(アニメ・ゲーム・声優・某動画サイト)

V系バンド

K-POPアイドル


というジャンルのオタクを経験してきたのだが、それぞれの特色として大きく異なることの1つにファンサービスが挙げられる。


ジャニーズとの違いに、ほぉ~そんな世界もあるのか、と思ってくれれば幸いである。



●2次元のファンサービス

2次元なのだからファンにサービスなんかしようがない、と思うだろう。
もちろん直接的にファンと触れ合うことは出来ないが、平面的なキャラクターの中には所謂「中の人」という生身の人間がいる。
昨今の2次元産業では各コンテンツのイベントやライブが多く開催されている。
それに出演するのは「中の人」である声優さんで、ファンは彼らに意中の「彼」を重ね合わせてサービスを受けとるのだ。

ジャニーズにもラジオのパーソナリティーを務めている人が多いが、声のプロである声優さんたちは各コンテンツ毎にラジオ番組を持っていたりする。
その中でラジオネームを本名にして名前を呼んでもらう、というのも立派なファンサービスだと私は思っている。
大好きな声優さんに名前を呼んでもらった音声データは未だに家宝として今この文章を打っているスマートフォンの中に保存してある。



●V系バンドのファンサービス

ライブを行うアーティストの中で最も過激なファンサービスをしてくれるのは間違いなくV系バンドであろう。
手を振る、ウインクをする、バーンってする、そんなの彼らにとっては生温いのである。
ファンサービスについては各バンドによって全く異なると思うので、ここでは私の経験談をお話ししようと思う。

インディーズのV系バンドには「インスト」と呼ばれる、CD購入者限定イベント的な催しが必ずと言っていいほど行われる。
その内容はトーク・サイン会・握手会・チェキ会などが主である。
私が参加したあるインストは、トークからのチェキ会という普通のインストだったが、チェキ会の記憶しかない。あまりに衝撃的過ぎたのだ。
メンバー5人に囲まれてチェキを撮るので、まず私はメンバーの真ん中に座った。
するとボーカル君から誰ギャなの?と聞かれた。(誰ギャ?=誰担?)
私の左右に座っていた2人とも好きだ、と答えると、「欲張りさんだなぁ❤」と、両側の二人に恋人繋ぎをされる。
それだけでかなりドキドキしていたのに、チェキを撮り終わった後立ち上がろうとすると、先ほどのボーカル君に腕を引かれまた彼の横に座らせられた。
ポカーンとしていると、いきなり頭を引き寄せられて耳元にちゅっとされた!!

あるライブでは幸運にも最前ドセン(最前列のドセンター)を獲得した。
すると例のボーカル君が曲中に客の方に手を伸ばしてきたので、もちろん私も彼の手に触れようと手を伸ばした。
すると、ガシッと手を捕まれてキャー❤と思っていたのも束の間、ガブッと噛まれた。捕まれた手を噛まれた。
いくら力を入れても私の指を彼の口の中から脱出させることはできなかった。
どれくらいの間そうしていたのだろう。そのときのライブはそのことしか覚えていない。



K-POPアイドルのファンサービス

彼らは日本のアイドルを手本にしてきただけあって、ジャニーズのそれとほとんど違いは無いかもしれない。
団扇も彼らの名前か、してほしいファンサービスについて書いて持っていく。もちろんハングルで。
故に私をはじめ多くのK-POPアイドルファンはハングルを読めたり書けたりする。

ちなみにファンのことを韓国ではぺんと言う。発音の問題なので英語表記にすれば全世界共通の「fan」である。
誰担?=誰ペン?といった感じである。

ジャニーズでもカップル推し(?)的な、2人セットで応援するファンがいるが、韓国では特に多い気がする。
名前の一部ずつを繋げて呼ぶのは日本と変わらない。(例:横山裕村上信五=よこひな、チャニョル+ベクヒョン=チャンベク)

しかしカップル団扇を持っているファンに対するサービスは、K-POPアイドルの方が格段にあざといと私は思う。
一緒にハートを作ったり、抱き合ったり、ほっぺにちゅうしたり、それはもう怒濤のカップルモーメント!!
人数が多いグループほどカップルが確立されていることが多く、もうお手のものなのだ。
ジャニーズ内でそこまでサービスしてくれるカップルは数少ないのではないだろうか?

「ハートつくって」という団扇に対するジェスチャーの違いもまた面白い。
日本では普通両手の親指同士、他の四本指同士をくっつけるが、彼らはそのポーズよりもユニークなものを見せてくれる。
まずはカップルで両腕を使って左右対称に同じポーズをしてつくる大きなハート。次に人差し指と中指でつくるハート。そして片手の親指と人差し指を交差させてつくる小さなハートなどがある。
ちなみに私はハングル名前団扇を見せてこの小さなハートをいただいた(きっと私に向けて…)ことがある。可愛かった。



このように様々な形のファンサービスが存在するが、私が1番受け取って嬉しいのは、私の方(私だけのためでなくていい)に彼らが心から楽しんでいると思える笑顔を向けてくれることだ。
自然に、かつ不意に振り撒かれるこのファンサービスは何よりもときめきを生むと思う。
ちなみに私はこの「とびきりスマイルサービス」を関ジャニ∞錦戸亮くんから頂き、一瞬で落とされた。
(注:筆者は横山担である。)